たった一週間

されど一週間。

先週の今頃は

七日前の今頃は

隣にいて

笑っていたね。

同じベットでゴロゴロしてたかな。

まだ向かいの車の中だったかな。

一緒に聞いた歌が、

一緒にいたあの感覚を

まだ鮮明に思い起こさせる。

試合で疲れてた哲。

でも

暗い道を進んでいくあの夜は

言葉にできないような幸福で包まれていた。

哲のとなり

あたしの居場所。

暗くて

どこかわからない

山の中に進んでいく

いつもと違う場所に

哲と二人で向かうの。

その車には

あたしと哲しかいなくて

哲はたまににこっとしたり

あたしのことを

どうしようもないやつみたいな目でみたり

特別なにかあったわけじゃないけど

あたしはその普通が

大好きだったよ。

朝起きて

一緒に過ごして

背中乗ったり

めっちゃラブラブしたの。

そこにセクシーさとか

そんな言葉は似あわなくて

ただ自由で幸福な時間が流れてた。

 

あの日が最後になったのは、

きっといいことだった。

でもまだ一週間しかたってないなんて

思えないよ。

この一週間、

もう会えないとわかってからの

この一週間は、

いままで以上に

哲のことを考え、

哲のことを好きな感覚を

手に取るようにして

説明もいらないほど愛してるって

認識してしまうような、

そんな一週間でした。